ある日、私は聞きました。 友達の義兄さんが、亡くなった、と。 本当は・・・無理しなかったら。 今でも、生きてるはずなのに。 もともと、軽い心筋梗塞で。 でも無理してお仕事をなさってて。 挙句に、心臓破裂。 救急車で運ばれるときでさえ 無理して、自分で歩いて… 救急車の中で 容態が急変してそのまま… その話を聞いてから 私は泣きました。 ずっと泣きました。 そして、腸に腫瘍が出来て手術した父に 電話をかけました。 無理、してない? 父はすこぶる元気で むしろ会社に迷惑かけるくらい休んでるんだと 笑ってた。 私があまりにも泣くものだから 父が心配して私に会いにきてくれました。 色んな話をしました。 煙草をやめると母に宣言してしまったものの辞めれずに 隠れてすっているんだということ。 私の就職の話。 そんなことを延々と。 父も私を心配している。 母も私を心配している。 私が元気ならそれでいいんだ。 父さんも母さんもそれだけを望んでいるから。 そうやって言ってくれて。 どうだ、父さん、元気だったろう?笑 だから、心配することないよ。 お前も、無理、するなよ。 ゆっくりやれよ。 そう言って帰っていきました。 何か、心配して電話したのに、こっちが励まされてしまって。 苦笑してしまいました。 両親には勝てないなぁと思った瞬間です。 もっと私が子どもの頃、両親を嫌いだ、と思ったこともありました。 何回喧嘩したか、分からないけど・・・ それでも、両親は私のことを心配してくれる。 無理しないでね。 元気でいて。 そう心から思うのでした。 これは、2年くらい前のおはなし。